今回はトラック数を節約する方法をいくつか紹介したいと思います。
~何故節約しなきゃいけないのか~
ProTools以外のDAWはCPUで動作しているため、あまり無理をさせるわけにはいきません。
PCの能力以上の情報量が増えると「ピー!」と耳障りな音が鳴ったり固まったりなどし、
作業中のストレスになります。
情報量が多すぎる事でさらに「ミックスダウン」(または2ミックス、トラックダウン)にノイズがそのまま載ってしまいます…
この解決法は6月に紹介した「謎のノイズの解決法」をご覧下さい。
今回はその中の改善:1から ~トラック数を減らす~
に注目してみました。 では行ってみよう!
~小技:1~
クロスフェード
例えばVoトラックでもGtトラックでもなんでもいいのですが、「 ツギハギとか切り貼りで合わせずらいけど、このテイク同士重ねて使いたい!」
こんな時は恐らくもう一個トラックを用意してベストテイク同士を合わせたりしませんか?
良いと思いますが、たったそこだけのために一個トラックを増やすのは効率が悪いように感じます。
しかも同じ設定のプラグインをコピーするわけですから、CPUは大変です ^^;
そこでクロスフェードを試してみて下さい!
クロスフェードとは違う素材同士を組み合わせる場合にフェードアウトとフェードインを
重ねる事で、なめらかな「アウト」と「イン」を演出出来る事です。
こちらがクロスフェード処理前です。
この画像で例えると、「36小節までと37小節から」の部分と「38小節までと39小節から」
の部分をつなげたいんですね。
まずはそのオーディオデータをクリックして指定します。
その状態でキーの「X」を押すとクロスフェード処理画面が表示されます。
そうしたらどう言うふうなカーブで「アウト」「イン」するかいじって見ましょう!
画像はどちらも処理した後ですがこのように1つのトラックでまかなう事が出来ます。
~小技:2~
エフェクト単発処理
エフェクトやプラグインって各トラックにインサートしますよね。「でもこの部分だけに○○をかけたい!」って時もあると思います。
例えば、ギターにトレモロをかけたいが、Bメロの数小節にしか使わない場合…
これだとそのためだけにインサートしてCPUに負担をかけるのは何だかいやですよね^^;
こんな時は、1部分だけにエフェクト処理を済ませておくと便利です!
ギターにトレモロ処理をする説明でいきますね。
まずはいつも通りオーディオデータを指定します。
その後、オーディオ→プラグイン→かけたいエフェクト…と指定します。
で、出来上がったのがこちら↓ 波形までもが変化しました。
当然トラックのインサート欄にはエフェクトは入れていません!
これを応用すれば、1部分だけに「過激なEQ処理」「ガッツリリヴァーブ」など可能なわけです!
ですが、いちど処理したそのオーディオデータは元の素材に戻りませんのでご注意!
コピーして端っこに置いておく事をおすすめします笑
~小技:3~
オートメーション
PANやボリュームって、細かく設定してあとは動かさない…そんな事はありません!
Voトラックがあって、ハモリ、コーラストラックを数個用意する…良いと思いますが
オートメーション化すれば少ないトラックでも細かく設定出来ます。
オートメーションは自分で動かした通りの行動(設定)を記憶させて再生させる事です。
例えば、フェーダーでもPANでも、マウスで上下に動かしたりした行動がそのままミックスに
反映します。
やり方は簡単です。
「W」をクリックすると行動の記憶です。「R」をクリックすると、さっきやった事が再生されます。
これはボリュームもPANも同じ事が言えます。
つまり極端に例えるならば、オートメーション化すれば1つのトラックで右にも左にもいけるトラック
を作る事が出来ます。
この画像をご覧下さい。
ハモリ、コーラストラックがありますよね。
でも2個目の部分だけ別の加工をしたかったんです。
トレモロをかけて、PANで左右に動かしたかったんですが、あえてトラックは増やしません。
小技2のエフェクト単発処理で説明したように、2個目の素材だけトレモロ処理をし、
オートメーションで左右に動かしました。
こうすれば1つのトラックで色々まかなう事が出来ます。
トラックの数が多い程ダメなわけではありませんが、たまにはCPUに優しくしてあげましょう笑
ではまた!( ゚∀゚)ノ
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